韓国の看護師離職率と給与体系
一次データは以下の3つから得られます:
韓国看護協会(KNA)
韓国医療労働組合(KHMU)
HIRA(韓国健康保険審査評価院)
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1. 韓国の看護師離職率(2026年)
▼ 主要データ(2026年)
72.1%:過去3か月で「辞めたい」と考えた看護師の割合(29,275人調査)
59.7%:免許保有者のうち実際に医療機関で働く看護師の割合(=約40%が離職)
52.7%:一度復職した看護師が再び辞める割合(再離職率)
55.7%:三次病院(ビッグ5など)での再離職率(最も高い)
20.1%:新規採用看護師が6か月以内に辞める割合(全国304病院)
26.4%:新規採用看護師が1年以内に辞める割合
▼ 離職理由(2026年)
48.9%:労働環境(業務量・三交代・人員不足)
25.2%:給与(賃金)
👉 韓国の看護師離職は「給与より労働環境」が主因。 👉 特にビッグ5は患者数が多く、離職率がさらに高い。
2. 韓国の看護師給与体系(2025–2026年)
韓国の給与体系は「初任給は高いが昇給が遅い」という特徴があります。
▼ 初任給(新卒)
月給:約320万〜360万ウォン(約35〜40万円) (ソウルの三次病院:サムスン・峨山・ソウル大など)
▼ 平均給与(経験5〜10年)
月給:約380万〜450万ウォン(約42〜50万円)
👉 日本より初任給は高いが、昇給幅が小さい。
▼ 給与体系の構造的特徴
三交代手当が低い
夜勤手当は日本より低く、負担に見合わないと不満が強い。
昇給が遅い(年功賃金が弱い)
10年働いても給与がほとんど上がらない。
三次病院(ビッグ5)は給与が高いが業務量が異常に多い
患者数:1人あたり9〜10人(米豪の2倍)
地方病院は給与が低く、人材流出が深刻
地域間の看護師密度は「143倍」の格差がある(2026年)
3. 離職率と給与体系の因果構造(2026年研究)
韓国看護学会(2026年)によるシステムダイナミクス分析では、離職は「賃金」より「労働環境」が支配的であることが示されています。
▼ 重要ポイント
賃金改善だけでは離職率はほぼ改善しない
賃金+労働環境改善の複合政策で初めて離職率が低下
三交代・高患者負担が離職の最大要因
4.まとめ:韓国看護師の離職率と給与体系の本質
◎ 離職率の本質
世界でも異例の高離職率
再離職率(復職後再辞職)が55%と極端
労働環境(業務量・三交代)が最大要因
◎ 給与体系の本質
初任給は高い
昇給は遅い
夜勤手当が低い
地域格差が極端(143倍)
◎ 制度的背景
三次病院への症例集中
看護師不足による過重労働
地方病院の人材流出
労働環境改善の遅れ
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